Upcycle Myself「時代をたずね、未来を展く」地域遺産から地域を考える
<みんなで幸せになる循環型地域をつくる>をビジョンに掲げ、地域とともに事業を展開する私たちの事業。会社の仲間と共有しているスローガン「Upcycle Myself」地域を知る行動として、この度、福山市神辺町の地域文化・伝統を次世代に遺していく新たな活動「神辺遺産フォーラム」に参加しました。
地域遺産制度は全国でもまだ始まったばかりの新しい存在で、「遺産」と聞くと教科書に名を刻む建物や景勝地にあたらえられる称号と思っていましたが、地域遺産登録の観点で重要なことには、市民発の活動である大切さ、地域の日常の出来事やその背景にある物語などがありました。
もっとシンプルに言うと楽しかったお祭りや地域の方々にとって親しみのある風景を未来に残していこうという取り組みで、地域の皆さんが大切に思い、未来に残していける体制があるかどうかも重要な登録基準でした。
早稲田大学の山川志典先生の講演で、地域遺産の活動がなぜ全国に広がりを見せているのか、全国の地域遺産登録活動の実例を用いられた発表を聞くと、地域遺産は案外日常の中の生活領域にあり、紡いできた歴史や物語を知ることで、その身近にある価値の存在に気づけることを知りました。日頃みている暖かい風景もその一つでした。
フォーラムでは、地域遺産に認定された「ハネ踊り」の実演も披露され、舞う姿と独特なリズムの鐘の音に引き込まれました。
最終プログラム・鼎談「地域<を・で>デザインするということ」に、弊社社長も登壇し、近年の取り組みを参加者に発表しました。産廃・リサイクル・農業・デザイン経営、そして地域共創拠点「areal wakka」の誕生。
社長は、「地域を構成するのは“人”だと思います。企業側も経営だけでなく、地域とどう関わっていったらいいのか、模索している企業は多いと感じています。地域の方とどのように接点を持つのか、会社単位ではなく、地域の方に社員が名前で呼んでもらえるような関係性を築いていきたい。そのためには継続的で丁寧なコミュニケーションが必要」と、地域の方と取り組む農業やワークショップの取り組みの背景をお伝えしました。
会が終了し、鼎談を聞いておられた会場の方より、ワークショップの問い合わせをいただき、私たちの活動に共感をいただけたことは、とても嬉しいことでした。
この度の会を通して感じたことは、神社仏閣など歴史的背景をもつ建造物を遺していくことの大切さと、建物やお祭りの道具など直して使っていくために必要な職人の技術継承、そしてお祭りに集う地域コミュニティなど目には見えないけれど地域から失いたくないものが多く含まれているように思い、この活動の意義の高さを感じました。
私たちには、まだまだ地域の皆さんに教えていただくことがたくさんあります。今はまだ漠然とですがどんな未来を築いて行きたいのかを考える時間になりました。
歴史を学びながら、今を新しくデザインしていくことが私たちにはできる。
私たちがチームの行動指針としてまとめ、掲げたスローガン「Upcycle Myself」を、少しずつですが一歩ずつ前進していこうと改めて実感し、地域の魅力に触れる1日になりました。
地域遺産フォーラム開催をいただいた運営の皆さま、ありがとうございました。
◎関連ブログ
構想から1年「神辺遺産」が発足。11/18(土)開催!第6回地域遺産フォーラムin神辺
https://kakogaward.jp/news/notice/16484/
きっかけは自分次第「みんなの福山市体育館のこれからを考える会」
https://kakogaward.jp/news/staff/16248/
OUR SLOGAN
Upcycle Myself
仲間と地域とつながろう。そして共に前へ進もう。
1秒先の「未来」をも感じ取り、
自ら考えて行動に移そう。
資源が人から人へ、場所から場所へ
姿を変えながら役立ち循環していくように。
自分自身も変わり続けるんだ。
次の自分へ。もっと前へ。
変われる自分を信じて踏み出そう。
2023年11月27日 5:06 PM カテゴリー: かこ川の日常