産業廃棄物の業者が、なぜワークショップをしているのでしょうか。
かこ川商店では2015年から地元の企業から出る廃材・端材を提供していただき、それらを用いてさまざまなモノを作る、モノづくりワークショップ「わくわくワークショップ」をはじめました。
そこでは廃材を知ること、廃材に触れること、廃材を使ってモノづくりを体験することの楽しさと、その機会の大切さを実感していただける場を目指しています。
※ワークショップで使用する「廃材・端材」について。
地元のものづくり企業様から、「廃棄物」として捨ててしまう前に「素材」として生かしたいという想いで、ワークショップ用に無償でご提供いただいているものです。
きっかけは「もったいない」という声。
かこ川商店は、不用となったゴミ(=廃棄物)のリサイクル(原料化)や処分を行っています。廃棄物処理に携わるなかで、「もったいないな」「なんとか活用できないかな」という感情を抱く事が多々あります。それは、ゴミを排出される多くの企業(あるいは個人の皆様)も同じで、「まだ何かに使えるのだけど・・・」という残念な気持ちをよく口にされます。そういった声を聞く中で、このようなゴミが集まる場所「かこ川商店」として「なにかできないかな?」と考えたのが、このイベントです。
子どもたちのクリエティブな”姿勢”づくり。
いっぱいの「廃材・端材」に接することで、ゴミの捨て方や再利用の仕方というリサイクル/リユースの視点とは別に、「リサイクルって、なんで必要なのか?」「そもそも、ゴミってなに?」などの多くの疑問を持ってほしいと考えています。世の中で起こっている多様な物事、固定概念、そんなことにいつも「なぜ?」という疑問を抱く”姿勢”、そんな姿勢づくりを少しでも手助けできたらなって思っています。
地場産業っておもしろい、まちとの距離の縮め方。
地元の企業からでる「廃材・端材」という日頃あまり目にしないモノを観てみると、地場産業の特長ややっていることの多彩さに気づくことができます。このワークショップを通じて自分の住むまちの企業について知り、まち・地場産業への好奇心を育める場となることを目指しています。
リサイクル/リユースから見える未来。
世界中の多くの場所でリサイクル(Recycle)、リユース(Reuse)の動きが活発となっている今、人々の「ゴミ」の捨て方への意識は変わりつつあると思います。その中で私たちが伝えたいこと、それはゴミには様々な背景があり、多様な未来があるということです。自分にとって不用なものは、他の誰かにとっては価値のあるものかもしれない。そう考えると、リユースとリサイクルは楽しい、そう感じてもらえる情報発信や場の提供を目指しています。
2021年11月2日 4:50 PM カテゴリー: ワークショップ