広大附属高校2023「探求と構築」「実践と参加者から受けた新たな学び」
2023年度、広島大学附属福山中・高等学校4年生(高校1年生)の授業「探求」の時間を、昨年に続きご一緒させていただきました。学びの学習にあたり、3回の授業を共に取り組みました。
2年目を迎えた今年、昨年からの継続であることから、先輩が実施した内容を振り返り、バージョンアップした学びと構築をいただきました。学習の様子をレポートいたします。
<2023全体計画>
授業①:5月16日・探求する事業をインプット
授業②:5月30日・プログラム構築にあたりワークショップ体験
(企画立案・ミーティング・準備)
授業③:8月1日・生徒によるワークショップ運営
*中間発表、最終プレゼンへと探求の学びは続きます
5月16日・初回授業
初回、かこ川商店の事業を知るインプットの授業。弊社社長が講師を務めさせていただき、産業廃棄物産業の中で、ゴミが上流から下流までどのように流れていくのかの全体像と、その中で関わる弊社の事業を説明させていただきました。産業としての枠組み、そしてその中で自分にできることはなんだろうか?次の授業に進みます。
5月30日・ワークショップ体験と運営企画
2回目は、最終回のお客様を招いて行うワークショップ実施に向け体験をする回。昨年の「学ぶ・知る・つくる・思い出」を体験する会場構成でワークショップ体験を開始。まずは体験者としてワークショプを楽しんでいただきました。その中でも、参加者がどうやったら過ごしやすいか?どうやったら自宅に帰った時にリサイクル意識が高まるのか?などに想像をめぐらせ体験会は終了。
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◎実行委員の選出
授業終了後、最終回のワークショップ開催に向けた実行委員を選出する運びとなり、7人の生徒がその場で手を挙げてくれました。即決しアクションされる生徒さんの行動力には、感激しました。昨年よりステップアップしたアクションで年々充実度は増しています。
実行委委員の皆さんとは以下について会議・チャットなどで議論を進めていきました。
・目的の設定
・告知物(チラシ)の制作
・会場レイアウト
・アンケートの準備
もう一つ、バージョンアップしたことは、
ワークショップの参加者に「家庭から不要になったものを持参してもらう」というワンアクションでした。体験する前からゴミに対しての意識を持っていただけるプラスワン行動です。
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8月1日・生徒によるワークショップ運営
最終回は地域の子供たちに参加を呼びかけたワークショップの開催です。
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地域のものづくり企業から提供される材料に対して、生徒の皆さんが企業について紹介文を作成。子供たちが読みやすいようにふりがなを振ってくれている心配りも。
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ワークショップ参加者は、自宅からペットボトルやプラカップ、糸やボタンなどを持参してくれ、会場の素材と組み合わせてバッチ作りに夢中になっていました。
バッチを作りながら、使った材料がどんな企業の素材なのか記録。私たちの地域にはたくさんのものづくり企業があることを知る機会につながりました。
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印象的だったのは、ワークショップの開催中、生徒の皆さんが子供に寄り添っていたことです。
作り方のサポートはもちろん、一人で参加してくれたお子さんや戸惑いを見せるお子さんがいないよう、子供の目線に合わせ丁寧に対応されていました。
探求の授業で大切な視点は「インタビュワーになること」だと先生はおっしゃられていました。
疑問を持ち、自ら調べ、伝え、理解者を増やす。私たちの日常でも実は知らないこと、知るともっとよくなることはまだまだだくたん存在していて、その大切さを教えていただきました。
ゴミがなくなることはありません。
ただ、減らすこと、分別することへの工夫はもっとできる余地はあります。
これからは「捨て方をデザイン」していくことが、企業にも消費者自身にも求められていると、生徒の皆さんとの関わりで再念しました。
生徒の皆さん、先生方、本年もありがとうございました。
2022年の取り組み
【第1回】質問が嬉しい!地元高校生への学習機会
【第2回】学生の個性が光る!地元企業に触れるワークショップ
【第3回】探求型ワークショップ-実践編-
2023年8月24日 3:45 PM カテゴリー: かこ川の日常