地域遺産フォーラムin 神辺 発表題目「地域事業とデザイン経営の取り組み」
「地域遺産」ー耳慣れない言葉ですが、これからのまちづくりで注目されるキーワードです。自治体や地域住民が中心となって後世に伝え残したい至宝を選び「地域遺産」として認定する制度で、全国的な広がりをみせています。福山市では神辺学区まちづくり推進委員会や学区自治体連合会などがいち早く取り組み、10月に「天別豊姫神社」「ハネ踊り」「旧菅波邸カフェあんじん」が「第1回神辺遺産」に認定され、地域の宝として保存や活用に力を入れています。
注目の「地域遺産」について考えるシンポジウムが、11月18日(土)神辺交流館で開かれ、水主川社長も登壇しました。福山大学建築学科佐藤圭一教授がフォーラム全体の趣旨を説明され、早稲田大学の山川志典次席研究員が「「地域遺産」から考える、大切なものの遺し方」と題して講演されました。各地での調査をもとに、地域とは何か、また遺すことの意味について分かりやすく解説。地域の魅力やお宝探しが、時間を掛けて馴染んできたものの価値の再発見につながる。当たり前の日常を捉え直す面白さや遺産として未来へつないでいく地域力について考えるきっかけとなりました。
講演後は「神辺遺産」に認定された「天別豊姫神社」「ハネ踊り」「旧菅波邸カフェあんじん」の活動内容が紹介され、勇壮な「ハネ踊り」が実演されました。地域の自慢、地域への愛が感じられました。
午前の部のまとめとして山川先生、佐藤先生との鼎談「地域<を・で>デザインすること」では、最初に社長が、かこ川商店のこれまでの環境事業や地域との関わり、これから目指す道の駅プロジェクトについて紹介しました。
「みんなで幸せになる循環型地域をつくる」という企業ビジョンから、誇りを持った働き方、信頼される人間関係、地域と共にという想いを熱く語りました。中には大きく頷きながら聞き入る人も。
鼎談テーマの「地域事業とデザイン経営」について、参加者から「企業と地域のメリットについてどう考えているか」という質問があり、かこ川商店の企業ビジョンと「地域遺産」のつながりを強く感じたシンポジウムとなりました。
午後からは、旧菅波邸カフェあんじんに場所を移し「地域遺産」についてのディスカッションが行われました。
2023年11月24日 4:38 PM カテゴリー: かこ川の日常